おもちゃサロンのお片づけ(2022年)

墨田区社会福祉協議会様と



おもちゃサロンとは?


おもちゃサロンは「障害のある子どもたちに、おもちゃの素晴らしさとおもちゃの楽しさを」との願いから始まったボランティア活動です。

現在は、障害の有無にかかわらず、だれでも遊ぶことのできる「子どもの交流の場」として、また子育て中の保護者の身近な相談の場として活動しています。
(すみだ おもちゃサロンHPより)



片づけ完了までの記録


① 2022年6月23日(木) 10時~

初回打ち合わせ/現場写真撮影を行いました。


コロナ禍での活動のためサロン内で受け入れられる人数が減ってしまい、試験的に始めたおもちゃの貸出しが好評とのこと。

遊びに来てくれる子供たちと保護者の方のため、精力的に活動をしているが故のお悩みを伺いました。


新品のおもちゃのみ寄付を受け付けており、ズラリと並んだおもちゃはどれも綺麗でまだまだ使えます。

限られた置き場所にスッキリと使いやすくおもちゃを収めるには、どのような分け方や減らす基準を設けていけばいいか。

今後、ボランティアの皆さんと一緒に考えていくことになります。




② 2022年6月27日(月) 14時~

ボランティアさんの話し合いに参加。片づけのアドバイザーとしてご挨拶しました。


ボランティアさん方の話し合いに参加し、片づけのアドバイザーとしてご紹介頂きました。

活動に対する皆さんの熱い想いや地域におけるおもちゃサロンの存在意義を知ることができ、より良い活動となるようお手伝いしたいという気持ちが一層高まりました。


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③ 2022年8月10日(火) 14時~

ボランティアさんの話し合いに参加。皆さんと現場の見学ツアーを行いました。


作業前の作戦会議として、ボランティアの皆さんから現在の活動におけるお困りごとや「こうなったらいいな」というご希望の洗い出しを行いました。

こちらから促すまでもなく、普段活動の中心にいる皆さんからは何がどうなればより良い活動になりそうか、よくわかっていらっしゃいます。

話し合うことであっという間に方向性が固まっていきました。


 


そのあと、どのように片づけを行いたいか皆さんと現場のツアーを行ったのですが、

「これはもう、サヨナラでもいいよね」

「コロナが明けるまでしまっていいよね」

と、確認しながらボランティアさん方の手が動き始めていて私と社協の担当者さんはビックリ!(笑)


コロナ禍では使用の難しい布製のドレスやぬいぐるみ、除菌の手間のかかる大量のボールなどは一旦しまうことになり、それが取り除かれたことで空いた空間に、ギュウギュウ詰めになっていたよく使うおもちゃがゆったり置けるようになりました。


片づけのプロとしてアドバイスさせていただいたのは、おもちゃの分類ごとに“テーマカラー”を決めて、棚の色分けを行うという方法です。


カゴや箱にも同じ色のしるしを付けることで直感的に収納場所が分かります。

そうすることで新しいボランティアさんでも片づけがしやすく、本来は子供が自由に棚からおもちゃを出し入れしてよい場所なので、【自分で片づけを行うことまで含めての遊び】ができるようになって欲しいというコロナ後の活動を見据えたご希望にも応えられます。


「家でもやってみたい」

「みんなで一緒に決めるから迷わない」

など、今回は順調な滑り出しを感じるだけでなく嬉しい言葉もいただきました。

実際に作業を行うのは暑さが落ち着いてからになるので、作業が滞りなく進むよう準備に努めたいと思います。



④ 2022年9月8日(木) 14~16時

棚の色分けについてのご説明と、把握しきれていないモノの仕分けをしました。


コンテナに入ったままのおもちゃや、その奥にあるため把握しきれていないモノを全て出して仕分けを行いました。


① おもちゃサロン内で使う

② 貸出し用にする

③ 他の施設に持っていく

④ 寄付する

⑤ コロナが明けたら使う

⑥ “さようなら”する

……という分類でどんどん作業を進めて頂けて、これまでモノで溢れていた床の本来の広さを実感!



「思っていたよりモノが減らないんですね

という率直なご感想を頂き、良質なおもちゃがほとんどであることや、毎週活用されている“生きている空間”に“明らかに不要な物”はそれほどないということを皆さんと一緒に実感しました。



次回以降は現役で使用しているおもちゃの片づけが始まるので、棚の色分けについてのご説明や、文字・色・イラスト で新しいボランティアさんや利用者さんでも分かりやすい ラベリング をご提案しました。



ボランティアの皆さんにラベリングの案を見て頂いた際のご意見を基に、『戦隊・未就園児』を『 ヒーロー 』に変更。

ワンワンも子供たちに人気のキャラクターということで、『 ワンワン 』の札も作成しました。


おもちゃを出し入れする際の“住所”を分かりやすくするために棚を色分けし、ラベリングの札を設置する予定なのですが、あえて『 未分類・わからない 』の棚を作ることも併せてご提案しました。

「あれ?これはどこに戻せばいいんだっけ?」と思った時は素直に『わからない』の棚に仮置きしてもらうことで、てきとうな場所に戻してしまうことで起こるトラブル を回避したり、これまで無かったような 新種のおもちゃが入って来たときの住所 にもなります。


片づけが苦手な方でも困らない仕組み作り をご提案するすることを大切にしながら、次回以降の作業を進めていきたいと思います。



⑤ 2022年10月13日(木) 14~16時

現役で使用中のおもちゃの全部出しと仕分けを行い、マスキングテープで色分け・ラベリング設置をした棚へ戻しました。


事前に作業工程やおもちゃの分類について話し合っていたので、当日は私と社協の担当者様、ボランティアの皆さんの約10名ほどの人員で一斉に作業開始。

皆さんに全部出しと仕分けを行って頂いている間に私は棚の掃除とマスキングテープでの色分けを行い、準備が整った棚からおもちゃを戻していきました。


おもちゃの人気度や物量で棚の割り振りを決めたので、感覚的にも使いやすくなっていると良いのですが…次回の作業時に使い勝手をお伺いするのが楽しみです。

おもちゃサロンのおもちゃは細かい部品一つ一つにも目印のシールを貼っています。

おもちゃの貸し出しも行っているので、一通り片づけが落ち着きましたら、次は管理のしやすさについての仕組みづくりも皆さんと考えていければと思います。



⑥ 2022年11月10日(木) 14~17時
前回作業後からの片づけのしやすさの変化等の聞き取りと、仕分けしきれていないおもちゃの仕分けと収納をしました。

仕分け切れていなかった、貸出用にする予定のおもちゃを【貸出用】【他所の施設で使う】【譲る】等に仕分けて頂き、棚に収めていきました。


以下は最初にご訪問した際と、今回終了時とのbefore & afterです。



はじめてお伺いした際に『ここは工夫が要りそう』と感じた、大きな乗り物系おもちゃ。

空間を無駄にせず【見せる収納】をするため100均の小型メタルラックを置き、上下2段で並べられるようにしたところ『うちでもマネしてみます』とボランティアさんに仰って頂けました。



限られた空間に収まりきらない量のモノを片づけるためには【整理・収納】の前にまず、“要・不要”だけでなく活用する場所や頻度で分けたり、ゴミとして処分する以外の手放し方の選択肢を複数用意し【モノを仕分ける】ことが効率的に行えるかが肝ですが、皆さんの判断に迷いがなく、毎回想定より早いペースでの進行だったことが印象的でした。

状態の良いおもちゃばかりなので処分したモノはほとんど無く、他の施設で活用したり、「ご自由にどうぞ」と必要な方にお譲りする選択肢もあることが、皆さんが気持ちよく片づけを進める上でとても良かったのではないかと思います。

コロナ禍で使えないおもちゃなどの避難場所として授乳スペースが活用できなくなっていたのが、今回の片づけが終わったことで授乳スペース復活の兆しも見えてきました。


ボランティアさん方の荷物等を置くバックヤード的な小部屋も、作業前はおもちゃの入ったコンテナが鎮座していましたが、おもちゃを仕分けしてコンテナを畳むことができたことで奥まで出入りが可能になり、表に置いておく必要のない備品等も収納できる空間になりました。


今回の片づけを皆さんと一緒に行えたこともあり、今後コロナ禍が明けて現在とはおもちゃサロン利用のルールなどが変わる場合も、ボランティアさん方だけで、より良い状態を目指していただけるのではないかと思います。


おもちゃで満ちた空間を、さまざまな価値観を有する多人数の方々と一緒に片づけるという大変貴重な経験をさせて頂き、私自身も片づけのアドバイザーとして気づきや成長をさせて頂きました。


子供だけでなく保護者の方にとっても大切な交流の場。

おもちゃを愛するボランティアさん方を中心に運営されている【おもちゃサロン】を一人でも多くの方に知って頂き、ご利用頂けることを願っています。



作業を終えてみて



ボランティアさん方から「本当に取り出しやすくなった。戻すのも迷わない」とのご感想を頂きました。


新しいボランティアさんが増えた場合の分かりやすさや、利用者のお子さん方が自分でおもちゃを出し入れできるようにご提案させて頂いてよかったです。


場合によっては小さなお子さんにとって"片づけ"の練習の場にもなると気づき、私自身も大変光栄な機会を頂いたと思っております。

これからのサロンと皆様のご発展を心よりお祈りしております。



おまけ


① 2022年11月11日(金)


おもちゃサロン実施時間中にお邪魔しました。

おもちゃが一望できるようになることで、出し入れしやすくなるだけでなく、全てのおもちゃが活躍できる可能性も生まれたのではないでしょうか。


さまざまなおもちゃに造詣の深いボランティアさんからおもちゃに対する想いや裏話をお聞かせいただけて、おもちゃサロンの片づけが単に空間を整えるだけでなく、「このおもちゃを紹介したい」という想いを叶えるお手伝いにもなったことを実感しました。


裏話で印象的だったのは、床に置いておくタイプの、空気を入れて膨らませるアンパンマン人形のこと。

実はもう空気を入れることができないほど修復不可能な状態になっているのを、中にいろいろ詰めて膨らませているそうで!


( ↓ 一番最初にお伺いした時の写真に写っていました )



次々に新品のおもちゃが入って来る場所ではありますが、限りなく限界まで使い続けるという姿勢がとても素敵で感動しました。


毎月おもちゃを寄付してくださる方がいて、

おもちゃを修理してくださる方がいて、

おもちゃサロンのスタッフとして通ってくださるボランティアさんがいて、

社協の担当者さんが全体的にサポートしている。


【おもちゃサロン】という場が多くの人の想いと行動力で支えられていることに改めて感動しました。


私も、短い期間ではありますが片づけのアドバイザーとして仲間に加えていただけたことを光栄に思います。

来月行われるクリスマス会にもお邪魔する予定なので、今からとても楽しみにしています。



② 2022年12月23日(金)


クリスマス会にお邪魔しました。


たった一月ぶりではありますが、片づけ完了後に再びボランティアさん方や社協の担当者さん方とお会いできる機会をいただき光栄でした。

可愛らしく飾り付けられたお部屋にときめき!
読み聞かせや手遊び歌を一緒に楽しむだけでなく、心のこもった素敵なプレゼントまでいただいて私の方が多くの経験をさせていただけたと改めて感じました。


片づけた棚の現状も拝見させていただきました。
得意・不得意がさまざまな方が協働していく場ですので、"完璧"よりも"無理なく維持できる"やり方であることが好ましいです。

ぜひ、今後もその時の"やりやすさ"や"分かりやすさ"を第一に、楽しみながら柔軟に片づけを行なっていただけたら嬉しいです。



③ 2023年3月13日(月)


すみだおもちゃサロンを実施している2つの拠点の方々と、おもちゃの修理を担ってくださっている「おもちゃドクター」が話し合う【連絡会】にお招きいただきました。


おもちゃの片づけについて振り返っていただき、このような嬉しいお言葉を頂戴しました。


● 区内の他の施設に譲ることで、その施設との繋がりが生まれた

● 他の施設での需要を知ることができた

● 一つ一つのおもちゃを最後まで大切にしようという想いが強くなった

● 受付業務なども、みんながやりやすいようにしようという視点が生まれた


別の拠点へおもちゃを運搬するためのトラックの片づけも今後行っていきたいとのことなので、必要に応じてお片づけのサポートを行い、素晴らしい活動である【おもちゃサロン】の存在を広く知っていただくためのお手伝いもしていければと思います。



お片づけは2年目に突入


2023年の夏。

2022年の片づけを叩き台に、より活動しやすく、利用しやすくするための片づけが必要になってきました。


▼ 詳しくはこちら

おもちゃトラックお片づけ(2023)




おもちゃトラックの
お片づけも


おもちゃサロンのお片づけをサポートさせていただいたご縁で、他所での活動の際におもちゃを運搬する【おもちゃトラック】の片づけにも関わらせていただくことになりました♪


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お問い合わせ


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墨田区近隣以外の方も、まずはお気軽にご相談ください。


▼ 地域での活動



プロフィール


小宮久美子


東京都墨田区在住


ライフオーガナイザー®

整理収納アドバイザー

防災士

ハンドメイド作家

墨田区 登録ボランティア

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【理想の暮らし方を考える】ことから始める、【“捨てる”から始めない】お片づけをお伝えしています。

理想の暮らしを実現するためにしっかり計画を立て、まだ使える資源を有意義な方法で手放すことを大切にしていますので、環境にやさしく、心の負担も和らげることができます。

モノの量や空間がスッキリするだけでなく、必要としてくれる方へ【モノの循環】が生まれることを実感できることで、【使わないけれど、もったいないから捨てられない】というジレンマも手放すことができます。


green green

一番リラックスできる空間を 一番クリエイティブな空間に

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