【講座開催】クイズで学ぶ!笑顔でらくらくお片づけ


2024年2月27日・3月4日の両日、墨田区社会福祉協議会の皆様のサポートのもと、片づけ初心者の方を対象とした片づけ講座を開催し多くの参加者の方にご参加いただきました。


片づけのテクニックを知る前に必要な、「どのような暮らしをしたいか」「片づいた家での暮らし」をしっかり想像していただくことを主軸に、クイズや簡単な実験を通してお話させていただきました。




地域福祉プラットフォーム
京島・八広


2月27日は地域福祉プラットフォーム京島でのリアル開催と、zoomで地域福祉プラットフォーム八広を繋ぎ2拠点での同時開催となりました。


京島・八広は下町風情のある、古くからお住まいの方が多い地域です。

大変嬉しいことに会場は満席で、当日ふらっとお立ち寄りいただいた方も聴講してくださいました。




地域福祉プラットフォーム
本所


そして3月4日は地域福祉プラットフォーム本所でのリアル開催でした。


本所は大通り沿いにビルやマンションも多く立ち並ぶ地域で、「ご自身のモノ」の片づけに悩まれる参加者が多い印象があるのが京島・八広と異なると感じました。


片づいた後の暮らしを想像していただくワークの際、「何も書けない」と仰っていた方も「好きなことを思いつくだけ書いてみてください」とアドバイスしたところ、お花の手入れや朝ドラを見るのが楽しみなのだと教えてくださいました。


片づくと好きなことに思う存分時間を使えるようになります。


空間がキレイになる

モノを出し入れしやすくなる

だけでなく、片づけが終わると

好きなこと・やりたいことをする時間ができる

という効果もあります。


収納のテクニックや収納アイテムに関する情報は世の中にあふれていますが、「何のために片づけるのか」「どんな暮らしがしたいのか」というゴールをイメージし、言葉にできることが片づけ初心者さんにとっての第一歩であると今回の講座でお伝えさせていただきました。


片づけを進めるうちに方向性を見失いそうになっても、ゴールがしっかりと存在すればゴールに向かう方向に軌道修正することができます。


収納のテクニックや収納アイテムは日々目まぐるしく変化し続けますが、片づけのゴールを定める作業の必要性はこれから先も変わらないはずです。

当たり前のようで忘れられがちな「片づけの落とし穴」ですので、最初にしっかりゴールを想像してみてくださいね。




防災関連品の展示


どちらの会場にも、防災士でもある私の私物の防災関連の書籍やパンフレットを展示させていただきました。


元日の地震が記憶に新しいですが、過去には1月に阪神淡路大震災があり、3月に東日本大震災がありました。

防災の備えの見直しと一緒に家の中の安全について見直したいと考える方も多いかと思います。


防災に関するテクニックやアイテムも日進月歩で目まぐるしく進化していますので、基本の備えをすることが大切です。


■ ハザードマップを見る

■ 避難所を調べる

■ 最低3日分の水と食料

■ 家族構成にあった備蓄 (乳幼児や要介護者用の物品・食料、女性は生理用品など)

■ 外出先での被災も想定する (必要最低限の防災用品を入れた防災ボトル・防災ポーチの携帯など)




質疑応答


■ 認知症の親のモノの片づけについて


認知症が進む高齢のお母様の大量のお洋服をどうするか悩まれている息子さんから質問がありました。


お母様のお洋服で収納がいっぱいになり、収納の外に洋服以外のモノがあふれてしまっている。

片づけたいが、お母様が傷付くような片づけ方はしたくない。


お母様を尊重したいという優しさと、家がモノであふれて生活しにくいという現実問題に挟まれて質問者さんは悩んでいます。


「どれを捨てる?」と聞かれるより「どれが好き?」「どんな色が好き?」と、お母様が嬉しくなるようなポジティブな質問をしていただいて、今はケンカにならないことを第一に、いずれ片づけを行う際に“残すモノ”を見極めることをオススメしました。


性別が違うが故の“分かってあげられないもどかしさ”に悩まれている質問者さんは十分親孝行な方だと感じました。


暮らしにくさはありますが、どうしても片づけを急がなければいけない事情がなければ、今は“好きなモノを知る時”と割り切って、たくさんお母様の“好き”を知って頂けたら良いなと思います。



■ 子供の作品の片づけについて


成人済みのお子様が小さかったころに作った作品の片づけに悩まれるお母様からの質問がありました。


「捨てないといけないですよね?」と苦しげに仰られる質問者さんに、「手放すべきか悩むものは、見て、触って、モノによっては匂いも嗅いで、思いっきり五感を使って触れてください」とお伝えしました。


思う存分触れ合って、存在を確かめて、「ここまでしたからもう大丈夫」と思えるのか「やっぱり手放せない」とモノへの想いが強まるのか。


どうしても手放したくない大切なモノを手放す必要はありません。

そのような大切なモノを残すために、その他のモノの片づけを進めるというのも前向きな片づけだと思います。


(とても大きなモノであったり、住み替えなどで極端にモノを減らす必要があるなどの場合は大切なモノの“残し方”の工夫が必要になるかと思います)



■ 本が手放せない


本が大好きな方から「手放せる本がない」という質問が。

私も小説や実用書など多くの本を持っているのでお気持ちがとても分かります。


電子書籍で買い直せばよいという問題ではないのです。

本棚に並べる一軍の本と、箱などに収納する二軍の本に分けるという方法は本好きな方ならすでに実践されていることも多いでしょう。


私も本好きの端くれとして、「“本”と比べたら軽い気持ちで片づけが行えるモノの片づけを進めましょう!本のためにスペースを作りましょう」とお伝えしました。


本のために他のモノの片づけを頑張るというのも「どんな暮らしがしたいのか」というゴール設定に繋がると思います。



参加者の感想


・講師の方のお話がわかりやすく楽しかった。

・クイズもありとても楽しかった。

・自分に合う片づけ方、大変参考になりました



▼ 墨田区社会福祉協議会様HP

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